愛知県神道青年会
第37代会長 半田 敦

伝統と革新
~歴史を礎に未来を描く~
謹んで聖寿の万歳と皇室の弥栄をお慶び申し上げます。また、神宮におかれましては、諸祭滞りなく斎行されておりますことを心よりお慶び申し上げます。
さて、昨年12月に開催されました臨時総会におきまして、令和7年・8年度の愛知県神道青年会第37代会長に推挙いただき、その責務の重大さを痛感し、身の引き締まる思いでおります。至らぬ点も多いかと存じますが、会務が滞ることのないよう精一杯努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
本年は戦後80年という節目の年にあたり、国の平和と安定のために尊い犠牲を払われた御英霊のご功績に思いを馳せるとともに、戦争を知らない私たちの世代にとって、その認識を深める大切な一年であると感じます。今一度、先人が大切にしてきた価値観や我が国の歴史について学ぶ機会を設け、次世代へと受け継いでいくことは、現代を生きる青年神職にとって重要な役割のひとつであると考えます。
そして、私たち青年神職は先人の思いや伝統を尊重しながらも、常に時代の変化を的確に捉え、今の私たちに何ができるのか、新たな可能性を見出すことも必要です。昨今の急速な技術革新の中で、あらゆる場面でのデジタルシフトが避けて通れない課題となっております。この2年間では、クラウド技術を活用した会務の効率化や情報管理の取り組みを実践することにより、さらに時代に即した会のあり方を模索していきたいと考えています。こうしたデジタル技術の習得や活用するスキルを身につけることは、当会の活動のみならず、斯界の新たな可能性を切り拓く鍵になると確信しております。
また、神宮式年遷宮に関わる諸祭事が執り行われ始めている中で、希薄になりつつある会員同士の交流を再び活性化させることも重要です。若手会員や新入会員が積極的に参加できるような親睦行事や研修の企画を実施し、世代を超えた結束を図っていきたいと考えております。
この度、会長の任を拝命したことを重く受け止め、会の発展に向けて微力ながら尽力する所存でございますので、諸先輩方からの温かいご指導とご鞭撻をいただければ幸いです。会員の皆様におかれましても、引き続きご協力をお願い申し上げます。
力を合わせ、共に歩を進めていきましょう。
【総務委員会】
組織の中核を担い、重要な役割を果たします。正確な財務管理や名簿の整備、理事会の運営をはじめ、総会・納会の準備や資料の発送など、多岐にわたる業務を担当する委員会です。
これまでの経験や知識を活かし、スムーズな会の運営を支えます。
【渉外委員会】
当会と神道青年全国協議会、神道青年東海地区協議会、愛知県宗教青年会議等の外部団体との連絡を担う委員会です。会員への研修案内や取りまとめを行い、より広い交流や大規模な研鑽の機会を提供します。
【英霊顕彰委員会】
本年は終戦から80年という節目の年にあたります。英霊祭祀を後世に伝えることは、私たち神職に課せられた使命であると感じます。我が国の歴史をどう次世代へ引き継いでいくかが重要な課題となっています。英霊顕彰事業や勉強会を通じて考えていく機会とします。
【広報委員会】
当会の広報活動を担う委員会です。広報誌「あゆち」の発行に加え、ホームページを活用し、毎月の定例会をはじめとするさまざまな活動を内外に向けて発信します。
また、活動の記録を整理・保存し、当会の歴史を整理し、次世代へ引き継ぐ役割も担います。
【教化委員会】
当会の創立目的である教化育成を軸に、神道のみならず日本文化全般を次世代へ伝える場として、幅広い教化活動を展開していきます。歴史を正しく理解し、その本質を伝えるための研鑽を重ねるとともに、若い世代へ直接伝える教化活動にも積極的に取り組みます。
【情報化推進委員会】
情報伝達の効率化やデジタル化を推進する委員会です。現代の情報化社会において、デジタル技術を使いこなすことは不可欠です。最新の情報発信手段や、活用方法を学ぶことで、神職として有益なスキルを身につけることを目指します。また、会報「わかしゃち」をデータ配信化し、会員同士だからこそ共有できる、親しみやすく身近な情報を、より時代に即した形で届けます。